カテゴリ:静岡の食文化、風土( 1 )
静岡の食文化 風土 概論
静岡県は太平洋に面して東西に長く、東南部には伊豆半島が突き出しています。
北東部には日本の最高峰である富士山があり、天竜川、大井川、安倍川などの下流には、平野が広がっています。
気候は、北部の山岳地帯をのぞいては温暖で、海岸部では、まったく霜をみない地域もあります。

静岡県の産物は、有名なお茶、ミカンをはじめ、海や山の幸にも恵まれているため、多彩です。
良質なお茶の代表的な産地として、天竜、森、川根などなどがあります。
ミカンは、伊豆半島と駿河湾沿いの丘陵地帯が主産地です。生産量は、和歌山と愛媛についで第3位となっています。
遠州地方ではガラス温室を使って温室メロンが作られていますが、生産量は日本一となっています。
イチゴは、駿河湾に面した久能海岸の石垣イチゴが昔から有名です。明治時代には玉石を積み上げてそのあいだに植えつけていたので、「石垣イチゴ」と呼ばれていましたが、大正時代になってから、コンクリート板を使うようになりました。

漬物に最適で、古くから郷土の味として親しまれているミズカケナは、御殿場市や隣の小山町で栽培されています。
磐田市では、チンゲンサイ、ターサイ、花ニラなどの中国栽培が盛んです。ターサイは日本一の生産量を誇っています。
静岡と言えば、わさび漬けを浮かべる人が多いのではないでしょうか
わさびは天城山周辺や安倍川上流域を中心に、山あいの綺麗な水の流れているワサビ田で作られ、、通常、植え付けてから一年半後に収穫されます。

水産業は、カツオ、マグロを中心に水揚げされていて、焼津港、清水港を初め多くの良港があり、鰻などの養殖も盛んで、わが国でも有数の生産量を誇ります。
焼津市、清水市では、カツオ、マグロの缶詰も多く生産され、西伊豆などではかつおぶしが有名となっています。
伊豆半島から伊豆諸島では、鮮紅色のキンメダイ漁が盛んです。
遠州灘から駿河湾奥にかけてはシラス、イワシなどの漁場となっていて、釜揚げ、軽く干したもの、たたみいわしに加工されて出荷されています。
駿河湾沿岸では、桜海老の主な漁場となっていて、春と秋の2回の漁期にとり、煮干し、釜揚げ、そのまま生で刺身などにして食べられています。
鰻の養殖は、12月から3月にかけて河川にのぼってくるシラスウナギをとらえて飼育しています。静岡県ではむかしからシラスウナギが多く遡上したため、鰻の養殖が盛んとなりました。
鰻の養殖は、浜名湖で始り、かつては全国の生産の7割を占めていましたが、生産量が激減し、今では鹿児島県、愛知県、宮崎県で生産の8割を占めるようになっています。
すっぽんも浜名湖で養殖されていて、卵から出荷までに最低でも2年かかります

沼津の干物は、昔から人気があります。アジのひらき干しをはじめ、カマス、エボダイなどが作られますが、アジは国内のものだけでは足りず、世界各地から輸入されています。
ふるさとの味と言われている黒はんぺんは、イワシを主材料として作られていて、静岡県でははんぺんというこの黒はんぺんのことをいいます。
静岡県は、日本一のテングサの産地です。
そのほか静岡の産物としてはして七尾たくあん、浜納豆、安倍川餅、うなぎパイなどが挙げられます。


参考文献
「日本の郷土料理」 ぎょうせい
「郷土料理と美味しい旅」 朝日新聞社
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by cuisinejaponaise | 2007-04-01 16:18 | 静岡の食文化、風土